初期費用さえ回収できず人件費も出ないって本当なのか?
そうです、やっとの思いで念願の2号館!
石垣市の登野城(とのしろ)に
「グループホームゆんたく家とのしろ」
女子寮の開所に漕ぎ着けました!
…の、はずです。。。
というのは、まだ、
県の福祉課に変更届を出しただけで
認可が下りていないから…ですが、
3月1日付で認められる見込みで
動いています。(^^)
「初期費用さえ回収できず
人件費も出ないって本当なのか?」
と、大げさな見出しから始まりましたが…
1軒目を開所する前から、
そもそもグループホーム(GH)は
3軒ぐらい運営しなければ
初期費用さえ回収できないし
職員の人件費も捻出できないですよ…
と理事長から教えられていました。
なので、
やる!と決めた時から
早期の3軒実現を目指してきました。
で、今やっと2軒目なのですが
自分としてはペースが遅過ぎです。
1号館を開所したのが去年の3月。
それからもう1年が過ぎようとしています。
早く実現できない最大の理由は
GH運営条件に適合する賃貸物件が
圧倒的に少な過ぎるから…です。
なんせ物件が出回らない。
ワンルームマンションの空きは
いくらでもあるんだけど
戸建て5LDK以上となるとサッパリ…
(そりゃそうでしょうけど…)
かくなる上は、、、
目次
自己資金で新築するか?それとも新築して貸してくれる人を探すか?
現に、不動産投資会社と提携して
新築のGHを始める会社も
出現しているようです。
スキームとしてはこんな感じかと…
(わたしの勝手な妄想ですが…)
- 不動産投資目的の建築会社が
GH運営会社の要望に応じた
住宅を建てる。
- 両社が賃貸契約を交わす。
- GH運営会社にとっては、
毎月支払う家賃は入居中の
各利用者さんから頂く家賃総額と
同額なので自己負担がない。
- 建築会社にとっては、
長期的かつ安定的な
家賃収入が見込める。
その根拠は、
①空室リスクがない。
(GH入居希望者の潜在的ニーズあり)
②家賃滞納リスクがない。
(GH運営会社の報酬の請求先は国、
キャッシュフローが安定するので
堅実な家賃収入が見込める)
③福祉業界は景気や社会現象に
左右されにくい。
です。
このご時世、
商業ビルやアパートなど建てたとしても
「空室リスク」「家賃滞納リスク」は
免れないかもしれません。
「高齢者福祉施設」は供給過多傾向だが
「障がい者福祉施設」は不足しているため
賃貸物件を探している法人は多いはず…。
あとは建築会社のプラン次第です。
どの程度の費用で建てて
どの程度の利回りを想定して
どの程度の家賃設定するのか?
そのプランニングはダイレクトに
利用者さんの家賃に反映されるので
ここが最重要ポイントかと思われます。
いかに利用者さんの家賃負担を
お値打ちに提供できるか!?
ここがGH運営の最大の鍵です。
なぜなら私たちの運営ポリシーは、
生活保護を受けている障がい者の方でも
生計が成り立って安心して暮らせるGHを!
だからです。
建築会社の皆さん、
ぜひ障がい者福祉の世界にも
目を向けてみてください。
「福祉 × ビジネス」コラボさせるとは実に けしからん!?
そんな意見もあるかもしれません。
…が、結果として
障がい者への自立支援を通して
本人やその家族の暮らしに
安心や平穏がもたらされて(QOL向上)
さらには
新たな雇用(職員)が生み出されるなど
「三方よし」ならそれでもイイかもしれません。
時代が求める自然の流れなんだろうし
現に必要とされているのだし
正解かもしれないと思います。
ちなみに「三方よし」って何だっけ?
という方はこちらを参考に…
↓ ↓ ↓
近江商人と三方よし
近江商人の経営哲学のひとつとして「三方よし」が広く知られている。
「商売において売り手と買い手が満足するのは当然のこと、社会に貢献できてこそよい商売といえる」という考え方だ。「売り手によし、買い手によし、世間によし」
伊藤忠商事 https://www.itochu.co.jp/ja/about/history/oumi.html
話は戻りますが、冒頭で
GHは3軒ぐらい運営しなければ
初期費用さえ回収できないし
職員の人件費も捻出できない…
…と書きました。
これはその通りで到底
1軒だけでは収益が出ないです。
ではなぜ3軒だと出るのか?と言うと
その理由は、、、
軒数に比例して増える業務を
一元管理することによって
人件費を始め運営の効率化ができて
費用対効果を向上させられるから!
いわゆる、
スケールメリットってやつ!
どうする?開所からの損失〇〇〇万円
ちなみに、当施設を開所してから
単体での1年間の累積損失はいくらか?
…と言いますと、、、
答えは、、、約500万です。
開所にあたっての初期費用と
開所後、損益分岐点に到達するまでに
費やした運転資金の合計です。
当施設はNPO法人(非営利組織)なので
利益追求型の一般企業とは異なるとは言え
損失は早期に回収して次の事業所の
運転資金などに充当したいところです。
当法人の運営方針は
【公利公益を追求する営利団体】
健全かつ適正な利益が
職務に心血注ぐ職員の暮らしを守り
守られている職員がより一層
利用者さんのお世話に努められる。
この循環が当たり前の
障がい者福祉の世界にしたい。
そして何よりもわたし自身、
男としてビジネスマンとしての
誇り(プライド)があります。
まずはこの先1ヶ月でも早く
3軒の運営まで辿り着きたい。
収益は「社会貢献度」のバロメーターである!
そもそも収益性が低いということは
まだまだ地域への貢献度が低いという証。
まだまだ高評価されていないわけだ。
逆に言えば
まだまだ「伸びしろがある」という証。
職員の昇給や賞与のためにも
磐石な財務体質にして行かねば…。
ただこれだけは真実です。
いかに無駄な経費を使わずに
質素倹約に努めているか!ということ。
調理のビニール袋ひとつでさえ
きれいに洗って使い回すなど
一切の消費を無駄にしません。
なぜならその原資は
利用者さんから預かっている
大切な生活費だから。
職員はギリギリの人数で回しているし
高給で私腹を肥やしている者が
いるはずもないし…。
なのに、なぜ損失が…?と問えば、
根本的に国からの給付費(報酬)の
基準が低過ぎるんじゃないの?
とボヤきたくもなりますが…。
でも嘆いていてもしょうがない。
成るようになるし、
成るようにしかならん。
オレたちがやってることは
間違っていない。
信じた道を走り続けるだけ!
まずは3軒!やったるがやぁ~ (^^♪
(…と、名古屋弁で叫ぶ!)
最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。
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