結果として家族を失いました。
ある親友は、
とにかく結果を出すんだ！
と仕事に没頭していました。
でも頑張れば頑張るほど
家族から孤立していきました。
何のために頑張るの？
家族の生活基盤を築くためです。
仕事について、
起業した頃は相談もしていましたが
意見が食い違うことも多かったようです。
彼は自分の可能性を信じていました。
思った通りにやりたかったから
時には反対を押し切ってでも進みました。
自分が正しいということを
証明するためにも。
リスクをひとりで背負って
先頭を走っていれば
家族は付いて来てくれるものと
思っていました。
相談しても理解し合えないので
彼は何でも独断で決めて
突っ走るようになりました。
徐々に夫婦間のわだかまりが
大きくなっていきました。
オレが家族を養っていくんだ！
責任感の強さゆえ
彼は孤立していったのかもしれません。
彼は弱音を吐きませんでした。
弱い自分を一切見せませんでした。
うまく行っていない事も隠していました。
家族には心配かけるまい…。
という心遣いもあったのでしょうが
何よりも見栄を張っていたのではないか？
と思います。
「だからやめておけばよかったのに…」
そう言われたくなかったのだと思います。
自分の事業欲を優先させた結果、
家族を失うなんて
本末転倒なのかもしれません。
でも
湧き上がる事業欲や
向上意欲を打ち消して、
自分を否定して
起業をあきらめる。
そんな事
できなかったのです。
その彼は今、
こんな風に思っています。
家族とは、
犠牲にするとかしないとか、
そういった対象ではなくて
一体として存在するものであって
自分と家族とを分け隔てて
考えるものではない。
会社員だろうと経営者だろうと、
仕事とは、
家族が渾然一体となって
ファミリービジネスとして推し進める。
そんな家族を育めたら
きっとステキな人生なのでしょう。
かけがえのない宝物だった
子どもとの生活と引き換えに
人生の途中で学んだことです。
成功する為に全てを犠牲にしてはいけません。